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「文字が語る古代のくまもと」展

古代から文字が里帰り

奈良時代に肥後熊本から
奈良の都に送られた貢進物には
墨で書かれた荷札として
木簡が付けられていました。
それらは平城宮遺跡の発掘で発見され
貴重な歴史資料となっています。

P1100452.jpg


その木簡が1300年ぶりに里帰りしました。

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その場所は「くまもと文学・歴史館」です。

木簡展表 木簡展裏


「文字が語る古代のくまもと」特別展です。
熊本ゆかりの木簡や墨書土器など
古代の文字にまつわるもの
約100点が展示されています。
このような展示は
通常撮影禁止のことが多いのですが
今回は嬉しいことに撮影可です。
私の記録も兼ねて紹介しますね。
お~っ!
いきなり♪

P1100428.jpg P1100429.jpg

P1100430.jpg


江田船山古墳から出土した
銘文入りの鉄刀です。
ヤマト王権のワカタケル大王と
熊本の有力豪族との関係を示す貴重なものです。
ちょっと銘文入り鉄刀には思い出が。

P1100431.jpg


これは江田船山古墳からの出土品。
銅鏡、耳飾、金銅飾履
これら副葬品は
村人が夢のお告げで掘り当てたそうです。

P1100432.jpg


こちらは
埼玉県行田市の埼玉古墳群
稲荷山古墳から出土した銘文入りの鉄刀です。
こちらにもワカタケル大王の文字が…
ヤマト王権と地方豪族との交流を知ることができます。
この埼玉古墳群は
埼玉県名発祥の地と言われています。
実はここ私が新婚時代に住んでいた市なのですよ。
長女が生まれ家族で休日には
良く遊びに行っていました。
時期的には
鉄剣に金象嵌で文字が表されていることが分かり
話題となってた頃で懐かしいです。

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腐食の進む鉄剣の保護処理のため
X線による検査で判明したのですね。

P1100435.jpg


熊本城跡千葉城地区横穴墓出土
銘文のある鉄刀。
CTスキャンすると
「甲子年五月中」の文字が
記されていることが分かります。
西暦604年らしいです。
ヤマト王権が地方豪族に与えたものらしいです。

P1100436.jpg


ここからは木簡ですね。

P1100437.jpg P1100438.jpg


肥後国益城郡と肥後国恰志郡の文字
「租・庸・調」覚えていますか。
律令制下での租税制度ですね。
調はその土地の特産物を納めること。
綿を納めその荷札として
付けられていたものですね。

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平城宮・平城京跡から出土した
肥後の木簡です。

P1100440.jpg P1100441.jpg


東大寺や長岡京跡から出土。
東大寺のものは肥後国菊池郡より大仏鋳造現場に
派遣された人の名前が分かります。

P1100443.jpg P1100442.jpg


大宰府から出土した木簡ですね。
九州の統治を行う大宰府。
こちらを経由していたのですね。

P1100444.jpg


水城や大宰府から出土した墨書土器。
墨で書いた文字って長く残るのですね。
当時「白村江の戦い」に敗れ
防衛を強化しており
熊本には鞠智城が
兵站拠点として築かれていました。
鞠智城跡」は以前紹介しています。
強い関係がうかがえます。

P1100445.jpg P1100446.jpg


その鞠智城跡から出土した
「百済菩薩立像」
ここが古代朝鮮式山城でもあり
百済から避難して来られた方も
こちらに住んでおられたのかもしれませんね。
授業での歴史は面白くなく嫌いでしたが
こうして身近に感じると興味も増しますね。
その歴史の教科書に登場する

P1100447.jpg


「漢委奴国王の金印」
発見場所は
以前
「漢委奴国王」としるされた金印」で紹介しています。

P1100449.jpg P1100448.jpg


これは公文書に捺された
「肥後国印」ですね。

P1100450.jpg


こちらは県内の古代寺院に残る
銘文を刻んだ石碑です。

P1100451.jpg


古代肥後の文学と文字の
展示コーナーです。
古事記や日本書紀にも
肥後国は登場しているのですよね。
国司として有名な方のお名前も。
所縁の地も紹介されています。
私も何ヶ所か紹介していますが
これから行きたいところもありますね。

こうして貴重な資料を目の前にすると
古代の肥後国が見えてきます。
ただの荷札だったものからも…
歴史って面白いなと思えてきます。
貴重な里帰りでした。

くまもと文学・歴史館
熊本市中央区出水2丁目5-1
TEL  096-384-5000
開館 9:30~17:15
休館  火曜日/毎月最終金曜日 年末年始
 

2024-04-19 19:30 : 美術館・科学館・工芸館 : コメント : 8 :
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非公開コメント

こんばんは~

ヤマト朝廷時代とは、かなり古いですね。
先日もNHKで卑弥呼の話をしていて視聴しました。
邪馬台国は、近畿説と九州説がありますが
どちらでしょうね〜?!
2024-04-19 22:19 : 六男 URL : 編集
No title
写真撮影可能の展示、一層充実した学びとなりますね♫
大昔に作られたものとは思えないような、立派な展示物も多かったことと思います。

行田市は行ったことがないのですが,以前お住まいだったのですね。
よく行かれていたところが紹介されていて、懐かしまれたことと思います。

2024-04-20 05:08 : utokyo318 URL : 編集
No title
公式YouTubeも観ましたが奥が深いです。
千数百年の悠久ロマンですね😊
2024-04-20 07:25 : Run太郎 URL : 編集
六男様
神話の国出雲は「国譲り」の地ですよね。
九州も天孫降臨神話の地。
また大和朝廷との結びつきが
文字として残されているって凄いことですよね。
墨書って長く残るのですね。
邪馬台国もどこなのか気になるところです。
九州人としては九州であって欲しいような…
古墳も多くて興味は尽きません。
2024-04-20 16:48 : tor URL : 編集
utokyo318様
こうした展示はほとんど撮影禁止なのですが
今回は撮影可能で
後で見直すこともでき
無料でいただいたパンフレットも分厚くて
見応えがありました。
こちらにも古墳は多いのですが
行田市の埼玉古墳群には
休日のたびにお弁当を持って出かけていました。
私の歴史好きの原点かもしれません。
懐かしかったです。
2024-04-20 16:52 : tor URL : 編集
Run太郎様
奈良時代に肥後熊本から
奈良の都に送られた貢進物には
墨で書かれた荷札として付けられてい
木簡が里帰りしました。
墨書って長く残るのですね。
その記述から歴史が読み解けるって
凄いですし面白いです。
当時の方は思いもしなかったでしょうね。
埼玉古墳群は私の歴史好きの原点かもしれません。
素足感覚のランニングシューズ開発の
池井戸潤さんの小説「陸王」の舞台でもありますよ。
2024-04-20 16:57 : tor URL : 編集
No title
そうなんですよ!
正倉院展に行くと 奈良時代の
文書が沢山展示されていて 九州や
埼玉 群馬からも 租庸調で納められた
物品とか戸籍とかの書付がたくさん
展示されているんです!

大和朝廷の勢力って 凄かったんだなぁ
って 毎年 引き込まれます
2024-04-21 23:07 : おとめ URL : 編集
おとめ様
私もおとめ様の「正倉院展」を思い出しました。
当時の荷札が里帰り
それから歴史が見えてくるのですから
凄いですよね。
私には埼玉県の埼玉古墳も懐かしかったです。
ちょうど発見されたころ住んでましたし。
2024-04-22 18:41 : tor URL : 編集
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